大阪府寝屋川市の古民家再生(薪ストーブ付き)
寝屋川市の戦前の古民家再生のリノベーションをさせていただきました。輝建設の古民家再生といえば、薪ストーブ(煙突が見えますよね)!こちらのOB施主様宅でも導入されています。当社スタッフお取り付けの自社施工です(メンテナンスも承っています)。
こちらのお宅も伝統的な田の字4間に通り土間の奥手に右手におくどさんがあったと思われる。
窓は制作範囲ギリギリの2枚立てのサッシュです。メリット:サッシュの障子が3枚建てや4枚建てにくらべて縦框がへるのでスッキリ。デメリット:3枚建てや4枚建ての障子に比べて重い(高性能なコマが使用されているのでそれでも随分軽いですが)
田の字の手前ふたつを仕切っていた敷居を取っ払って、一続きのリビングに変更。田の字のレイアウトをどうするかというのは大阪や奈良の古民家再生リノベーションのときにいつもテーマ議題になります。
残った畳2間。白漆喰を塗りなおしたり、襖紙をすべてやりかえ。室内で面となっている壁と建具を白基調にしてやるとひかりがよく回って明るくなりました。
リビング反対側から。冬場に薪ストーブの熱気が2階に逃げるのを抑えてくれます。
和室→ダイニング→キッチンという並びになっています。
玄関入ってすぐのタンス。ご家族のお手持ちのタンスをこちらにおけるようにスペースを確保してプランニングしました。
下駄箱は作りつけで天井まで背を高く。かなりの収納量があります。市販品と違い、スペースを無駄なく靴収納スペースとしてお使いいただけます。畳の間への建具は当社工事以前のリフォームなどでいれられていた木製建具を洗いをかけて再調整の上、再利用です。
2階へあがる階段。階段手前にも框戸。建具を閉じれば冬場の薪ストーブの熱気が逃げにくくなります。ちなみにこちらの建具も再利用品です。内法とよばれる敷居鴨居の間が5尺7寸(1730mm)で背が低いため、建具足元に下駄をはかして大きくしています。内法を1800ぐらいにして欲しいというご要望が多いです。
2F、とりあえず今回の工事ではフリースペースとして造作。
こちらは輝建設オリジナルのテルキッチン。ドイツの汎用的なキッチン金物を、ドイツ製のメラミン合板や桧の集成材を使用してつくっています。
バック棚もテルキッチンでおつくりしています。庇が深くて大きな古民家は日当たりの悪い場所ができがちですが、今回は天窓をもうけることで北東の角でもあかるくなりました。正面の木製建具も再利用品!
脱衣場。水回りは土壁を採用せずに板張りが多いです。
建築地 | 大阪府寝屋川市 | 屋根 | 瓦 |
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竣工年 | 2015年 | 外壁 | 漆喰+焼杉板 |
内壁 | 漆喰 | 床 | 杉・畳 |
構造規模 | 木造2階建 | ||
その他 | 薪ストーブ設置。減築して建物をシンプルな形に。瓦屋根を撤去して板金に葺替え。設計:輝建設設計部 |