奈良県生駒市の古民家再生(2017年)
明治時代の古民家再生リノベーション
工事終了から3年、2020年に再訪したときに撮影。庭仕事をご主人がDIYでされています。紅葉林となっています。
正面から見るとこんな感じに。
長屋門の入口から見るとこんな感じです。
表もセルフで植樹されていました。
蔦を上手に這わせて、照明もしっかりいれて夜もデッキで緑の下で食事できるように設えを作られていました。
葡萄を這わせるパーゴラにポリカの屋根をつくらせていただいた後に、アウトドアリビングとしてソファなどを設営されていました。
かなりの収納量となる備え付けの本棚にも随分蔵書が溜まっていらっしゃいました。
いつもスッキリと生活をされています、。
竣工直後の完成写真
生駒市といえば、生駒ニュータウンのイメージですが実は古民家が多いんです。今回は購入されての古民家再生をさせていただきました。ご主人のあこがれであった薪ストーブを設置。
長屋門。手前のブロック塀などを撤去してオープンな感じにしました。
もともと三つの部屋に分かれていたリビングは床を続けてはることで一室の大空間に。広葉樹の床板を貼っています。手前の部屋の床は杉です。
和室の照明は天井を綺麗に見せるために壁付けの間接照明をご提案。陰翳礼讃、部屋全体がコンビニのように均一に明るくなるのではなく、あかりに抑揚がうまれていい雰囲気になります。(とはいえ、高齢になった時のために天井への配線はしています)写真ではわかりにくいですが縁側も畳を敷いてごろごろできるようになっています。
もともと土間の場所が洋室になっていたのですが、洋室を撤去して土間にもどしました。虫籠窓(むしこまど)の内側にはガラスを貼って隙間風がいかないようになっています。
オープンウィンという全開口サッシを取り付けたので、春秋などはまどを開け放ってすごすことができます。
土間全体に大きな収納を設けて、居室がすっきりするようになっています。
お風呂は木製浴槽。床はコルクタイルで冷えが上がってこないようにしています。
木製建具はペアガラスのアルミ樹脂の複合サッシに交換して、窓からの熱損失を軽減しています。
床組をやりかえたときに、断熱材を敷きこんで、足元からの冷えないように工夫しています。
工事中に度々、お施主さんと現場にて打ち合わせを繰り返して、イメージ通りにすすめるようにしています。
建築地 | 奈良県生駒市 | 屋根 | 瓦 |
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竣工年 | 2017年 | 外壁 | 焼杉板、漆喰 |
内壁 | 中塗り壁 | 床 | 杉・ナラ |
構造規模 | 木造軸組 平屋建て | ||
その他 | 窓はペアガラスの断熱サッシュに交換。薪ストーブを設置。設計:輝建設設計部 |