古い民家の築年数の調べ方。法務局で登記簿もおすすめです!
こんにちは、輝建設のコハラです。
今日は古民家の築年数を法務局で調べてみた話です。古民家の築年数しらべてどうすんの??と思われるかもしれません。
補助金など公的な支援をうけるときに築年数を尋ねられることが多いので知っておくといいかもしれません。
古民家再生で補助金もらうのに公式書類に記載された築年数をしりたい
現在、コハラは大阪府下の某市にある古民家を某補助金を使って修繕する工事の契約準備を進めています。(某に次ぐ某ですみません、汗)ちなみにこの古民家は某市で一番古い民家らしく、江戸時代中期に建てられたと棟札から推測されています。
で、今日は朝イチ、法務局。某補助金を出してくれる某市住宅行政担当の某氏が「対象建物がいつ建てられたかわかる公的な書類」が必要だとおっしゃるので、今日は朝イチ、法務局。
しかし、江戸時代に建てられた家の建築時期を示す公的な書類って、、、、、。とりあえず、登記事項証明書(建物)を入手。建築年はかかれていません。。。。。。
と、お、の、く、補、助、金。。。。。
どうすればいいのか。。。。お客さんが悲しむ顔が脳裏に。。。。(涙)
築年数が古いときは閉鎖登記簿の確認がおすすめ(手数料は600円/一通)
あ、そういえば、某市の某氏が「登記事項証明書でわからなければ、閉鎖登記謄本をとってきてください(キリッ!)」といっていたことを思い出し、法務局窓口で、閉鎖登記謄本がほしいのですが、といってみました。
で、閉鎖登記謄本とは?!?!
「そんな君のために解説しよう!(←神の声)」
閉鎖登記簿謄本とは、登記簿は公開されているもので誰でも見られます。現在、その情報はコンピュータの磁気ディスクに保存する形式になっています。それに伴い、昔の紙の登記簿は閉鎖されました。この閉鎖された登記簿を閉鎖登記簿といいます。閉鎖とは謳っていますが、申請すると保管されている昔の紙の登記簿を謄本(コピー)してくれます。
ちょっとややこしいのが、合筆して名義上なくなった土地や解体して無くなった建物などの登記記録からなくなるよーといった場合も「閉鎖登記簿」というらしいです。
閉鎖登記簿、、、、、ふたつ言葉の使い方があるので要注意です。
さて、今回の件は、閉鎖登記簿によると明治前半に建物登記がされているということで結局、建物ができた年を特定する公文書は存在しませんでした。ちなみに、閉鎖登記簿の謄本一通につき、600円の手数料がかかりました。
法務局の閉鎖登記簿の情報で古民家の補助金受付してくれました
さて、某市への補助金関係の書類提出ですが、この閉鎖登記謄本で100年以上前にこの建物があったという証明は一応できたので補助金が交付される流れになりました。
補助金申請の記入欄には
「建築時期:江戸期(明治YY年登記)」
と書き入れ、提出して受理していただきました。
以上、今日は築古年数の古民家の築年数を調べる方法のひとつをご紹介しました。江戸時代など明治以前に建てられた古い家は、なかなか正確な建築時期がわかりません。いろいろなご相談があって、お伺いして築年数をお聞きしても明治時代以前に建てられたものはだいたい「よくわかりませんねん」という方が多いです。
何かの際に、築年数を特定したいと思ったときに、家の中に棟札やなにかその他の資料がなかったり、口伝のような言い伝えなどなければ、今回のような法務局を訪ねるのもひとつの方法だと思います。明治時代半ば以降に建てられたものであれば、ある程度確度の高い情報が得られると思います。
では、また明日。
古民家再生工事の補助金については以前書いた下記のブログをご参照ください
(2019年12月13日のメルマガを再編集して掲載しています)