荒壁塗りの必需品・・・それは槍
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工務部の横田です ただ今泉佐野市にて古民家再生工事を行っております。 当工事にて土壁の塗り替えを行っておりますが、その経過をお伝えします。
上の写真は竹小舞編みのの状態の壁です。格子状に竹をシュロ縄で編みこみます。
その小舞に荒壁土という、粘土質の土に藁を混ぜて発酵させたものを塗りこんでいきます。
荒壁塗りは二人で、土を渡す役、塗る役と分担し、息の合った作業で塗り進めます。
この写真の道具は 左官屋さんいわく、ヤリと言い、この道具は荒壁を盛って塗り役に渡す道具です。
このヤリに載せた荒壁を空中に飛ばして塗り役に渡す 荒業もあります。
これは既存の壁を壊したときにでた土壁です。これに水を掛けて、稲藁を混ぜて捏ね上げるとまた新たな土壁の材料として 再利用することができます。
これが古い土壁を練って荒壁土に再生させたものです。 土壁は本来とってもエコな建築材なのです。しかし、
今はただ捨てられることが多いのですが、建築材以外にも 田んぼの肥料や竈を作る材にもなります。 すごいぞ土壁!